建設業経理士2級の基礎

建設業経理士2級に関する問題を、1問1答形式で作成しました。

すきま時間などに、ぜひご活用ください!

もくじ

基礎知識

販売費及び一般管理費を「〇〇・コスト」という。

ピリオド・コスト

工事原価を「〇〇・コスト」という。

プロダクト・コスト

工事直接費を工事現場ごとに集計する手続きを何というか。

賦課、直課

工事間接費をある一定の基準で各工事に割り当てる手続きを何というか。

配賦

①は?

工事直接費

②は?

工事間接費

③は?

工事原価

④は?

営業費

⑤は?

総原価

費目別仕訳法

①各費目の支払い

材料100円を掛け払いした。

材料 100|工事未払金 100

外注費100円を現金払いした。

外注費 100|現金 100

労務費100円を小切手で支払った。

労務費 100|当座預金 100

経費100円を翌月末払いとした。

経費 100|工事未払金 100

②工事直接費と工事間接費の消費

①を集計した結果、工事直接費は300円、工事間接費は100円であった。
スクロールできます
未成工事支出金 300材料費 100
工事間接費 100労務費 100
外注費 100
経費 100

③工事間接費の配賦

当月の工事間接費100円を配賦した。

未成工事支出金 100|工事間接費 100

④工事完成原価の振り替え

当月の完成工事の原価250円を、完成工事原価に振り替える

完成工事原価 250|未成工事支出金 250

⑤完成工事高の計上

当月の完成工事高は500円であり、請負代金はすべて翌月に受け取ることにした。

完成工事未収入金 500|完成工事高 500

⑥月次損益勘定への振り替え

当月の完成工事高500円、完成工事原価250円、販売費および一般管理費30円を月次損益勘定に振り替える。
スクロールできます
完成工事高 500月次損益 500
月次損益 280完成工事原価 250
販売費及び一般管理費 30

代表科目仕訳法

工事原価を、各原価要素に関する勘定は設けずに、これらを購入(消費)したときに直接的に〇〇勘定に記録する方法を代表科目仕訳法という。

未成工事支出金(勘定)

①各費目の支払いと消費

当月の購入及び支払額は以下の通りである。
材料費 100円(掛け払い)
外注費 100円(現金払い)
労務費 100円(小切手払い)
経費 100円(翌月末払い)
未成工事支出金 400工事未払金 100
現金 100
当座預金 100
工事未払金 100 

②工事完成原価の振り替え

当月の完成工事の原価250円を、完成工事原価に振り替える

完成工事原価 250|未成工事支出金 250

③完成工事高の計上

当月の完成工事高は500円であり、請負代金はすべて翌月に受け取ることにした。

完成工事未収入金 500|完成工事高 500

④月次損益勘定への振り替え

当月の完成工事高500円、完成工事原価250円、販売費および一般管理費30円を月次損益勘定に振り替える。
スクロールできます
完成工事高 500月次損益 500
月次損益 280完成工事原価 250
販売費及び一般管理費 30
比較

工業簿記と建設業会計における勘定科目の比較

工業簿記の「製造間接費」、建設業会計では?

工事間接費

工業簿記の「仕掛品」、建設業会計では?

未成工事支出金

工業簿記の「売上原価」、建設業会計では?

完成工事原価

工業簿記の「売掛金」、建設業会計では?

完成工事未収入金

工業簿記の「買掛金」、建設業会計では?

工事未払金

工業簿記の「未払金」、建設業会計では?

未払金

工業簿記の「前受金」、建設業会計では?

未成工事受入金

工業簿記の「製品保証引当金」、建設業会計では?

完成工事補償引当金

工業簿記の「売上」、建設業会計では?

完成工事高

材料費会計

発生形態別による分類

おもに工事現場で消費する、鉄筋、セメントなどは?

素材費

外部業者より購入し、加工せずそのまま使用するエアコン、照明設備などは?

買入部品費

ガソリンなどの機械の動力、工事現場の冷暖房の原料となる物品は?

燃料費

工事の主要な構成部品とならない物品(切削油、電球など)は?

現場消耗品

耐用年数1年未満または価格が相当額未満である工具や備品は?

消耗工具器具備品費

消費形態別による分類

作業機能別分類

工事現場において、基本作業のために消費される手金や生コンなどは?

主要材料費

工事現場において、間接的作業のために消費される修繕材料費などは?

補助材料費

工事現場において、工事の実施を補助するために使用され、工事の完了とともに撤去される足場材などは?

仮設材料費

工事との関わりによる分類

材料が工事を完成させるために消費され、その工事の主たる実態を構成するものは?

直接材料費

複数の工事で間接的に消費されるものは?

間接材料費

購入時の記帳方法

購入時資産処理法

材料を購入した都度、その購入価格を決定したうえで、材料在庫として貯蔵する。消費の際は、決定された購入原価を基礎として材料費を計算する。

①材料100円を購入し、代金は月末払いとした。
材料 100工事未払金 100 
②直接材料60円、間接材料10円を払い出した。
未成工事支出金 60材料 60
工事間接費 10
③月末における材料未使用高は30円である。

仕訳なし

購入時材料費処理法

材料の受払を省略し、材料は購入時にすべて消費したものと仮定する方法。期末において残存材料を評価し、これを材料費勘定から控除する。

①材料100円を購入し、代金は月末払いとした。
材料費 100工事未払金 100 
②直接材料60円、間接材料10円を払い出した。
未成工事支出金 60材料費 60
工事間接費 10
③月末における材料未使用高は30円である。
材料 30材料費 30
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