仕訳・勘定科目 一問一答クイズ《簿記2級》

簿記2級の試験に出てくる仕訳・勘定科目等を、1問1答のクイズ形式にしました。移動時間や隙間時間にお役立ていただけると嬉しいです。

問題中に記載がない場合は、仕訳を回答してください。

もくじ

商品売買

《三分法》商品を仕入れ、代金は掛けとした。

仕入 ***|買掛金 ***

《三分法》商品を売上、代金は掛けとした。

売掛金 ***|売上 ***

《三分法》決算時の仕訳

仕入   ***|繰越商品 ***
繰越商品 ***|仕入 ***

《売上原価対立法》商品を仕入れ、代金は掛けとした。

商品 ***|買掛金 ***

《売上原価対立法》商品を売上、代金は掛けとした。

売掛金  ***|売上 ***
売上原価 ***|商品 ***

《売上原価対立法》決算時の仕訳

仕訳なし

買掛金100円の支払いについて、10%の割引を受け、残金は小切手で支払った。

買掛金 100|仕入割引 10
      |当座預金 90

商品100円をクレジット払いで販売した。信販会社への手数料10%は販売時に計上する。

クレジット売掛金 90|売上 100
支払手数料    10

来月から開講する講座の受験料300円を現金で受け取った。

現金 300|前受金 300

口座の教材作成費用として100円を現金で支払った。

仕掛品 100|現金 100

決算日現在、講座の5割が終了している。

前受金  150|役務収益 150
役務原価 50|仕掛品  50

三分法・分記法・売上原価対立法のまとめ

手形

所有する手形(100円)が不渡りとなり償還請求をした。その際、償還請求費用10円を現金で支払った。

不渡手形 110|受取手形 100
       |現金   10

相手に振り出した約束手形100円について期間延長を求め同意を得た。期間延長に伴う利息は10円である。
(利息は新手形に含めて処理する場合)

支払手形 100|支払手形 110
支払利息 10

相手に振り出した約束手形100円について期間延長を求め同意を得た。期間延長に伴う利息は10円である。
(利息は現金で支払う場合)

支払手形 100|支払手形 100
支払利息 10 |現金   10

建物(倉庫)を100円で購入し、代金は約束手形で支払った。

建物 100|営業外支払手形 100

建物(倉庫)を100円で売却し、代金は約束手形で受け取った。

営業外受取手形 100|建物 100

買掛金100円を電子債権記録機関で行うため、銀行を通じて債務の発生記録を行った。

買掛金 100|電子記録債務 100

電子記録債務100円について、当座預金から支払いを行った。

電子記録債務 100|当座預金 100

買掛金100円の決済のため、所有する電子記録債権100円を譲渡した。

買掛金 100|電子記録債権 100

保有する電子記録債権100円を95円で売却した。譲渡代金は現金で受け取った。

現金        95|電子記録債権 100
電子記録債権売却損 5

固定資産

備品3,000円を3ヶ月の3回払い(毎月の支払額1,200円)で購入した。

備品   3000|未払金 3,600
前払利息 600

上記、1回目の支払日が到来したため、当座預金から支払った。

未払金 1,000|当座預金 1,000
支払利息 200|前払利息 200

定額法の減価償却費の求め方は?

(取得原価-残存価格)/耐用年数

定率法の減価償却費の求め方は?

(取得原価-期首原価償却累計額)×償却率

生産高比例法の減価償却費の求め方は?

(取得価格-残存価格)×(当期利用料/総利用可能量)

期中に固定資産(備品)を売却し、売却益が出た。代金は月末に受け取る。

減価償却累計額 ***|備品 ***
減価償却費   ***|固定資産売却益 ***
未収入金    ***

固定資産(備品)を除却した。除却損が出た。

減価償却累計額 ***|備品 ***
貯蔵品     ***
固定資産除却損 ***

固定資産の廃棄費用は何の科目に含めるか。

固定資産廃棄損(費用)

固定資産(備品)を廃棄した。廃棄費用は現金で支出し、廃棄損が出た。

減価償却累計額 ***|備品 ***
固定資産廃棄損 ***|現金 ***

倉庫新築のため建設会社と請負契約(契約金800円)を結び、手付金100円を小切手で支払った。

建設仮勘定 100|当座預金 100

上記の倉庫が完成し、引き渡しを受けた。未払分(700円)は小切手を振り出した。

建物 800|当座預金  700
     |建設仮勘定 100

固定資産(建物)を改良した。費用は小切手を振り出した。

建物 ***|当座預金 ***

固定資産(建物)を修繕した。費用は小切手を振り出した。

修繕費 ***|当座預金 ***

火災が発生し建物が滅失した。保険会社に保険金の請求を行った。

減価償却累計額 ***|建物 ***
火災未決算   ***

上記、保険金が確定した。保険金額は未決算額よりも多かった。

未収入金 ***|火災未決算 ***
       |保険差益 ***

上記、保険金が確定した。保険金額は未決算額よりも少なかった。

未収入金 ***|火災未決算 ***
火災損失 ***

国庫補助金600円を現金で受け取った。

現金 600|国庫補助金受贈益 600

補助金を使って建物1,200円を現金で購入した。圧縮記帳をせよ。

建物      1,200|現金 1,200
固定資産圧縮損 600|建物 600

建物の減価償却費100円を間接法で計上した。

減価償却費 100|建物減価償却累計額 100

建物の減価償却費100円を直接法で計上した。

減価償却費 100|建物 100

リース取引

リース取引を大きく2つに分類すると?

・ファイナンス・リース
・オペレーティング・リース

ファイナンス・リースの2つの要件は?

・解約不能(ノーキャンセラブル)
・フルペイアウト(借手がリース物件から生じるすべての経済的利益・費用を、享受・負担する。)

ファイナンス・リースを2つに分けると?

・利子込み法
・利子抜き法

《ファイナンス・リース(利子抜き法)》リース取引を開始した。

リース資産 ***|リース債務 ***
※利子込みの値を記載

《ファイナンス・リース(利子抜き法)》リース料を現金で支払った。

リース債務 ***|現金 ***

《ファイナンス・リース(利子抜き法)》決算時の仕訳

減価償却費 ***|減価償却累計額 ***

《ファイナンス・リース(利子込み法)》リース取引を開始した。

リース資産 ***|リース債務 ***
※利息相当額を引いた値を記載

《ファイナンス・リース(利子抜き法)》リース料を現金で支払った。

リース債務 ***|現金 ***
支払利息  ***

《ファイナンス・リース(利子抜き法)》決算時の仕訳

減価償却費 ***|減価償却累計額 ***
※利息相当額を引いた値を記載

《オペレーティングリース》リース取引を開始した。

仕訳なし

《オペレーティングリース》リース料を現金で支払った。

支払リース料 ***|現金 ***

《オペレーティングリース》決算時の仕訳(見越計上額)

支払リース料 ***|未払リース料 ***

《オペレーティングリース》翌期首の仕訳(見越計上額)

未払リース料 ***|支払リース料 ***

株式の発行、剰余金の配当・処分

会社設立にあたり株式100株を1株あたり100円で発行し、全額払込を受け、普通預金とした。

普通預金 10,000|資本金 10,000

会社設立にあたり株式100株を1株あたり100円で発行し、全額払込を受け、普通預金とした。なお、払込金額のうち会社法で認められている最低額を資本金とする。

普通預金 10,000|資本金 5,000
        |資本準備金 5,000

増資のために申し込まれた振込金額100円を申込証拠金として受け入れ、別段預金とした。

別段預金 100|株式申込証拠金 100

申込証拠金100円を増資の払込金額に充当した。なお、払込金額のうち会社法で認められている最低額を資本金とする。

株式申込証拠金 100|資本金 50
          |資本準備金 50

増資のための株式発行費用100円を現金で支払った。

株式交付費 100|現金 100

会社設立にあたり、株式発行費用100円を現金で支払った。

創立費 100|現金 100

会社設立後から営業を開始するまでに要した費用100円を現金で支払った。

開業費 100|現金 100

当期純利益100円を繰越利益剰余金に振り替えた。

損益 100|繰越利益剰余金 100

当期純損失100円を繰越利益剰余金に振り替えた。

繰越利益剰余金 100|損益 100

株主総会で繰越利益剰余金300円を次のように配当・処分することが決定された。
株主配当金100円、利益準備金100円、別途積立機100円

繰越利益剰余金 300|未払配当金 100
          |利益準備金 100 
          |別途積立金 100 

配当金100円を現金で支払った。

未払配当金 100|現金 100

会社法で規定する利益準備金の積立額は、資本準備金と利益準備金の合計が、資本金の●●に達するまで、(続く)

4分の1

(続き)配当金の●●を利益準備金として積み立てなければならない。

10分の1

無形固定資産

無形固定資産の償却方法は、残存価格●●とした●●、記帳方法は●●法。

残存価格ゼロとした定額法、記帳方法は直接法。

のれんは取得後●●年以内に定額法により償却する。

20年

特許権を償却する。

特許権償却 **|特許権 **

のれんを償却する。

のれん償却 **|特許権 **

法人税と消費税

法人税等を中間納付したとき。

仮払法人税等 ***|現金など ***

税額が確定したとき(決算時)。

法人税、住民税及び事業税 ***|仮払法人税等 ***
               |未払法人税等 ***

確定申告、納付時。

未払法人税等 ***|現金など ***

損金不算入額は、税引き前当期純利益から●●する。

加算

損金算入額は、税引き前当期純利益から●●する。

減算

益金不算入額は、税引き前当期純利益から●●する。

減算

益金算入額は、税引き前当期純利益から●●する。

加算

仕入をしたときの消費税処理。

仕入    ***|現金など
仮払消費税 ***

売上たときの消費税処理。

現金など ***|売上 ***
       |仮受消費税 ***

決算時の消費税処理。(仮受け消費税のほうが多い場合)

仮受消費税 ***|仮払消費税 ***
        |未払消費税 ***

消費税納付時。

未払消費税 ***|現金など ***

研究開発費・ソフトウェア

ソフトウェアを現金で購入した。

ソフトウェア ***|現金 ***

制作途中のソフトウェア制作費用を現金で支出した。

ソフトウェア仮勘定 ***|現金 ***

決算時、ソフトウェアの償却を行った。

ソフトウェア償却 ***|ソフトウェア ***

ソフトウェアの償却は原則●年以内。

5年以内

有価証券

配当金を現金で受け取った。

現金 ***|受取配当金 ***

社債利札の期限が到来した。

現金 ***|有価証券利息 ***

売買目的有価証券を売却して、利益がでた。

現金 ***|売買目的有価証券 ***
     |有価証券売却益 ***

売買目的有価証券を売却して、損失がでた。

現金      ***|売買目的有価証券 ***
有価証券売却損 ***

決算時、売買目的有価証券の評価額が100円上がっていた。

売買目的有価証券 ***|有価証券評価益 ***

決算時、売買目的有価証券の評価額が100円下がっていた。

有価証券評価損 ***|売買目的有価証券 ***

決算時、満期保有目的債権の評価額が100円上がっていた。

仕訳なし

決算時、満期保有目的債権の金利調整差額を減価償却する。

満期保有目的債権 ***|有価証券利息 ***

決算時、子会社株式の評価額が100円上がっていた。

仕訳なし

決算時、その他有価証券の評価額が100円上がっていた。

その他有価証券 100|その他有価証券評価差額金 100

上記、翌期首の処理。

その他有価証券評価差額金 100|その他有価証券 100

利払日以外に売買目的有価証券を売却し、売却益が出た。

現金 ***|売買目的有価証券 ***
     |有価証券利息 ***
     |有価証券売却益 ***

利払日以外に売買目的有価証券を購入した。

売買目的有価証券 ***|現金 ***
有価証券利息   ***

引当金

貸倒引当金を設定する。

貸倒引当金繰入 ***|貸倒引当金 ***

退職給付引当金を設定する。

退職給付費用 ***|退職給付引当金 ***

税効果会計

貸倒引当金の繰入限度超過額

貸倒引当金設定時

貸倒引当金繰入 ***|貸倒引当金 ***

差異発生時

繰延税金資産 ***|法人税等調整額 ***
※金額は損金不算入額×実効税率

差異解消時

法人税等調整額 ***|繰延税金資産 ***

減価償却費の償却限度超過額

減価償却時

減価償却費 ***|減価償却累計額 ***

差異発生時

繰延税金資産 ***|法人税等調整額 ***
※金額は損金不算入額×実効税率

差異解消時(固定資産の売却や除却)

法人税等調整額 ***|繰延税金資産 ***

その他有価証券の評価差額

評価差損が生じている場合

その他有価証券評価差額金 ***|その他有価証券 ***
繰延税金資産 ***|その他有価証券評価差額金 ***
※金額は損金不算入額×実効税率

評価差益が生じている場合

その他有価証券 ***|その他有価h総研評価差額金 ***
その他有価証券評価差額金 ***|繰延税金負債 ***

翌期首

決算時の逆仕訳をする

収益認識

商品販売、保守サービスをまとめて100円で契約し、現金を受け取った。商品(80円)は引き渡したが、保守サービス(2年)はこれから開始される。

現金 100|売上 80
     |契約負債 20

上記、1年目の決算が到来した。

契約負債 10|売上 10

上記、2年目の決算が到来した。

契約負債 10|売上 10

商品2つを100円で販売した。1つ(60円)は契約と同時に引き渡したが、もう1つ(40円)は月末に引き渡し、代金は月末に現金で受け取る。

契約資産 60|売上 60

上記、月末が到来した。

現金 100|売上40
     |契約資産 60

商品20個を100円で販売し、現金で受け取った。なお、30個を超えたらリベートとして1個あたり10円を現金で支払う契約になっている。

現金 2,000|売上 1,800
      |返金負債 200

上記、追加で10個を販売し、現金で受け取った。

現金 1,000|売上 900
      |返金負債 100

上記、割り戻しを適用した。

返金負債 300|現金 300

追加10個を販売せず、割り戻しが適用されなかった場合。

返金負債 200|売上 200

決算手続

損益計算書(報告式)の項目を上から順に答えよ。

1

売上高

2

売上原価

3

売上総利益

4

販売費及び一般管理費

5

営業利益

6

営業外収益

7

営業外費用

8

経常利益

9

特別利益

10

特別損失

11

税引前当期純利益

12

法人税、住民税及び事業税

13

当期純利益

貸倒引当金繰入は損益計算書のどの項目に含まれるか。

販売費及び一般管理費

有価証券利息は損益計算書のどの項目に含まれるか。

営業外収益

有価証券評価損は損益計算書のどの項目に含まれるか。

営業外費用

減価償却費は損益計算書のどの項目に含まれるか。

販売費及び一般管理費

固定資産売却益は損益計算書のどの項目に含まれるか。

特別利益

火災損失は損益計算書のどの項目に含まれるか。

特別損失

保険料は損益計算書のどの項目に含まれるか。

販売費及び一般管理費

受取利息は損益計算書のどの項目に含まれるか。

営業外収益

雑費は損益計算書のどの項目に含まれるか。

営業外費用

保険差益は損益計算書のどの項目に含まれるか。

特別利益

固定資産売却損は損益計算書のどの項目に含まれるか。

特別損失

商品評価損はどこに表示するか。

売上原価

棚卸減耗損はどこに表示するか。

売上原価あるいは販売費及び一般管理費(問題に従う)

貸倒引当金繰入はどこに表示するか。

売上債権にかかる貸倒引当金繰入は「販売費及び一般管理費」、営業外債権にかかる貸倒引当金繰入は「営業外費用」。

売買目的有価証券の表示科目は。(有価証券、投資有価償還、関係会社株式)

有価証券

満期保有目的債権の表示科目は。(有価証券、投資有価償還、関係会社株式)

投資有価証券

子会社株式・関係会社株式の表示科目は。(有価証券、投資有価償還、関係会社株式)

関係会社株式

その他有価証券の表示科目は。(有価証券、投資有価償還、関係会社株式)

投資有価証券

売買目的有価証券の表示区分は。(流動資産、固定資産)

流動資産

満期保有目的債権の表示区分は。(流動資産、固定資産)

固定資産

子会社株式・関係会社株式の表示区分は。(流動資産、固定資産)

固定資産

その他有価証券の表示区分は。(流動資産、固定資産)

固定資産

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もくじ