2023年2月に簿記2級を受験して一発合格しました。勉強中にずっと気になっていたことは、
過去問や予想問題の正解率をどこまで上げれば、本番で合格点をとれるのか?
ということ。そこで、
- 学習日数、学習時間
- 使用したテキスト、問題集
- 学習方法
- 予想問題集の点数推移
- 問題を解く順番、本番で気を付けること
をご紹介します。
結論から申しますと、
- 理系出身で経理とは無関係の職種でも、
- フルタイムで働きながら、家事や子供の学習管理をしながらでも、
- 簿記3級をとったのが5年前で、内容を殆ど忘れていたとしても、
- 47日間・合計200時間の独学で、
- 問題集を3周し、
- 予想問題集の正解率を70~90%まで上げ、
CBT受験(ネット受験)し、82点で合格しました!
では、順に解説したいと思います。
学習日数・時間
学習したのは2023/1/23~3/11(試験当日)の47日間です。
使用したアプリ(Study Plus:無料)によると、合計約200時間(1日平均:約4.5時間)勉強しました。
2級は3級に比べて出題範囲が広く覚えることも多いため、忘れないうちに何度も問題を解くようにしました。
使用教材
使用した教材は3冊です。
- スッキリわかるシリーズ スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記
- スッキリわかるシリーズ スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記
- 2022年度版 スッキリうかる 日商簿記2級 本試験予想問題集
この3冊があれば十分です。
これらの教材の良いところは以下の通りです。
- とにかく分かりやすい。経理に携わっていなくても、一連の流れが想像できる。
- 回答用紙がネットからダウンロードでき、繰り返し解くことができる。
- ネット試験模擬プログラムが利用できる。あとで詳しく解説しますが、これは絶対にやったほうがいいです。
- 仕訳アプリ(パソコン・スマホから利用)が利用でき、待ち時間や移動中などすきま時間に活用できる。
一方、良くないところは、
- 内容が分かりやすく、イラストもかわいいので、このテキストだけで足りるのか不安になる。
というところでしょうか。でも大丈夫です。この3冊があれば十分でした。
学習方法
私は以下の順序で取り組みました。
最初に手を付けるのは、商業簿記・工業簿記、どちらでもよいと思います。
まずは商業簿記と工業簿記の「テキスト+問題集」を読みながら、巻末の問題を解きます。
このように、どのタイミングで問題を解けばよいか記載されています。
一通りテキストを読み問題を解き終えたら、巻末の問題をもう一度解きます。分からないところ、間違ったところはテキストを確認します。
もう一周(3周目)すると更に基礎的な知識を定着することができます。
次に「本試予想問題集」を解きます。最初は本と紙の解答用紙を使用します。
事前に公式サイトから回答用紙をダウンロードして印刷しておくと便利です。
さいごに、本試験予想問題集を購入すると利用できる「ネット模試模擬プログラム」をダウンロードして、パソコン上で解きます。
本試験(CBT)と同じような作りになっているため、何度か解いて操作性などを確認しておくことをお勧めします。
予想問題集の点数推移
1周目は記録し忘れてしまったのですが、2周目と3周目の予想問題集の点数は以下の通りです。
3周目にして、平均点が約78点になりました。
この状態で試験に挑み、82点で合格しました。
試験では予想問題集と同じような問題が出たので、問題集を繰り返し解いて良かった~(泣)と思いました。
合格するためのポイント
さて、今回一発合格したわけですが(5回ぐらい受験して受かればいいなと思っていました…)、勝因は以下の通りだと考えております。
基礎をおさえる
「テキスト+問題集」を3周し基礎をおさえることにより、初見の問題でも論理的に順序だてて解くことができたと考えています。
ネット試験に慣れておく
ネット試験模擬プログラムをダウンロードし、操作性を確認しておくことが重要です。本と紙を使用して解くのと勝手が違います。
私は模擬プログラムを使用し、「Ctrl+A(全選択)」、「Ctrl+C(コピー)」は使えないこと、「Tab」キーを利用した入力枠の移動はできることを事前に確認していたので、最大のピンチ(詳細は下記「単位に注意」に記載)を切り抜けることができました。
解く順番を決めておく
何度か模擬問題を解くうちに、「時間配分が大事」「落としてはいけない問題がある」ということに気が付きました。
まず時間配分ですが、2問目と3問目に時間がかかりすぎて、90分以内に終わらないことがあった、
また1問目、4問目は簡単な割には高得点であり失点してはいけないこと、
5問目は簡単な問題が多いことから、解く順番を次のように決めました。
解く順番 | 満点 | 累計 |
---|---|---|
① | 20点満点 | 20点 |
④ | 28点満点 | 58点 |
⑤ | 12点満点 | 60点 |
②or③(簡単な方) | 20点満点 | 80点 |
②or③(時間がかかりそうな方) | 20点満点 | 100点 |
「①+④+⑤を落とさなければ60点獲得でき、②+③で10点(部分点)をとれば大丈夫」と考えると、②や③で難しく面倒な問題が出題されたとしても、焦らず問題を解くことができました。
単位に注意
2問目にネット試験模擬プログラムで解いたことがある「株主資本等変動計算書」の問題がでました。これはラッキー!と思い同じように解いたのですが、模擬プログラムでは単位が「千円」であり、本試験では「円」であることに気づきました。残り40秒の時点で…
全ての欄に「000」を追加しなければ20点落とす… こればやばい。間に合わない!
と思ったのですが、Tabキーが使用できることを思い出し、「Tab」「000」「Tab」「000」…を連打し、殆どの欄を修正することができました。(時間切れで一部間に合いませんでしたが…)
ここを全問落とすとマイナス20点で不合格だったので、今思い出すだけでぞっとします。
問題は単位も含めてきちんと確認することが大事ですね。
まとめ
簿記2級は経理職に就いていなくても独学で合格できる資格だと思います。忙しい日々の中で学習するのは大変だと思いますが、ぜひ効率的に学習して最短合格を目指していただければと思い、学習記録をもとに記事を書きました。少しでもみなさんのお役に立てれば嬉しいです。