このサイトでは、過去問の中から特に重要なポイント・覚えるべき要点を厳選してまとめています。
「全部は無理!」という方でも、ここを押さえれば合格が近づきます。

通勤中・スキマ時間の確認用にぜひ活用してください。
マズローの自己実現欲求理論
自分の可能性を最大限に発揮したい、自分らしく生きたい欲求。
他人から認められたい、尊敬されたい、自己評価を高めたい欲求。
家族、友人、仲間、集団に属したい、愛されたい欲求。
安全な住居、健康、経済的安定など、危険を避けたい欲求。
食事、睡眠、呼吸など、生きるための基本的欲求。

エルゴノミクス
エルゴノミクス(Ergonomics) は、日本語では 人間工学 と訳される。
簡単に言うと、「人間が道具や環境を安全・快適・効率よく使えるように設計・改善する学問」。
つまり、人の特性(身体・心理・認知など)を理解し、
それに合わせてモノや作業環境、システムを最適化する考え方。
「エルゴノミクス(ergonomics)」は、ギリシャ語の
- ergon(エルゴン) = work →「作業」「仕事」「労働」
- nomos(ノモス) = law→「管理」「法則」「知識」
からできている。
作業環境や物は、広い意味では生活環境、社会環境までを含む。
→その領域は建物、室内環境、家具やコンピュータなどの危機に至るまで幅広い。
ノーマライゼーション
ノーマライゼーション(Normalization)は、
障害のある人もない人も、同じように普通の生活を送れる社会をめざす考え方。(社会の弱者・保護すべき人々を特別視して隔離するものではない。)
この考え方の起源は、1950年代の北欧、特にデンマークにある。

普通の生活に近づける、という考え方。

インクルージョン
「すべての人が違いを受け入れられ、社会の一員として包み込まれ、参加・貢献できる状態」を意味する。
直訳すると「包含・包括・受け入れ」。

多様性を包み込む。
ダイバーシティ
ダイバーシティ(Diversity)とは、
日本語で「多様性」を意味し、人々の違い(個性)を尊重し活かす考え方。
| 項目 | ノーマライゼーション | ダイバーシティ | インクルージョン |
|---|---|---|---|
| 🌱 意味 | 障害のある人も“普通の生活”を送れるようにする | 人々の違い(性別・年齢・国籍など)を尊重する | 多様な人が排除されずに参加・活躍できる状態にする |
| 🎯 目的 | 障害者の社会参加と自立の支援 | 多様性のある社会・組織の実現 | 誰もが受け入れられ、貢献できる共生社会の実現 |
| 👤 主な対象 | 主に障害のある人、高齢者など | あらゆる違いを持つ人(ジェンダー・国籍など) | ダイバーシティの全対象者 |
| 🧠 考え方の基盤 | 「健常者と同じ」基準に合わせることが前提 | 「違いがある」ことを前提として尊重する | 「違いを受け入れ活かす」ことを前提に環境を整える |
| 🛠 実践の例 | 通常学級への統合、地域生活支援 | 多国籍チーム、女性活躍推進、LGBT配慮 | バリアフリー化、制度改革、対話と共創の場づくり |
| 📜 ルーツ/背景 | 1950年代・北欧の障害者福祉 | 1980年代以降の人権・グローバル化の流れ | 近年のDE&I(多様性・公平性・包摂性)文脈から拡大 |
- バリアフリーはノーマライゼーションの思想が基本となっている。
- ダイバシティが「多様な人がいる」状態であるのに対し、インクルージョンは「その多様な人が活躍できる」状態をつくること。
知識創造(野中郁次郎・SECIモデル)
1️⃣ 暗黙知(Tacit Knowledge)と形式知(Explicit Knowledge)
頭や身体に染みついた経験・勘・ノウハウ。言葉で説明しにくい知識。主観的な知識。
例:職人の手の感覚、ベテラン営業の空気を読む力
言語や文書、マニュアル、数値などで表現できる知識。
例:手順書、データ、会議記録
2️⃣ SECIモデル(セキモデル)
野中郁次郎氏は、知識創造のプロセス(ナレッジマネジメント)を次の4つの段階モデルで説明した。
(4プロセスに3行動ずつ、合計12行動に分類。)

| プロセス | 内容 |
|---|---|
| S:共同化(Socialization) | 暗黙知 → 暗黙知:経験や場の共有で学ぶ |
| E:表出化(Externalization) | 暗黙知 → 形式知:暗黙知を言語化・可視化する |
| C:連結化(Combination) | 形式知 → 形式知:情報を整理・組み合わせて新知識を作る |
| I:内面化(Internalization) | 形式知 → 暗黙知:得た知識を実践して身につける |
この循環を繰り返すことで、組織は新しい知識を創造し、進化すると説明した。
オフィス
- トラディショナルビルとは、伝統的で古い形式のワークプレイスのことであり、コリドーオフィスやブルペンオフィスがその代表である。
- 日本では1980年代の後半にオフィス環境向上を目指すニューオフィス化の提言を受けて、「機能的かつ快適」なオフィスづくりが一般化した。
- 日本では1980年代の「オフィスは情報発信の場」という認識から発展し、1990年代後半には「オフィスは利益を生む知識を創造する場」という認識が一般化した。
中央に廊下(コリドー)があり、その両側に個室や執務室を配置するオフィスレイアウト。
《特徴》
- 中央にまっすぐ伸びた廊下(コリドー)がある。
- 廊下の両側に個室(例:社長室、会議室、個別執務室)が並ぶ。
- 部屋単位で明確に区切られているため、プライバシー性が高い。

管理者がワーカーの業務を監視しやすいように、オープンな空間にデスクを学校のように同一方向に規則正しく並べる形式のオフィス。

チームオフィスとは、特定の部署やプロジェクトチームが固定席を構え、共同で業務を行うオフィス空間のことです。チームメンバー間のコミュニケーションを円滑にし、一体感を高めることを目的としている。
チーム単位など少人数で個室を使うタイプのオフィスのこと。
機密性が保たれる、チーム単位でのプライバシーが保たれるなどのメリットがあるが、チーム間のコミュニケーションが不足する、スペースの柔軟な活用ができないなどのデメリットもある。
ローパーテーションで間仕切りすることで、オフィス全体の見通しが良く、顔を合わせてコミュニケーションが取りやすいオフィスのプランニング手法。
従業員同士の距離が近くなるというメリットがある一方、騒音やプライバシーの問題もあるので、集中できるスペースも取り入れるなどの工夫が必要。
組織変更や人員異動の際に、レイアウト変更を最小限に抑え、人や書類の移動だけで対応できるようにするオフィスレイアウトのこと。
標準的なレイアウトモジュールを設定し、デスクや什器を統一することで、柔軟な対応を可能にする。
個室オフィス(セルオフィス)とオープンオフィスの長所を組み合わせたオフィス形態。
共有スペースはミーティングや休憩などさまざまな目的で使えるようにしてコミュニケーションを促進し、個室オフィスでは業務に集中できるようにする。
オフィスで固定席を設けず、空いている席を自由に使えるワークスタイルを指す。フリーアドレスの一種で、コスト削減や柔軟性の向上を目的として導入されることが多い。
ひとつの目的のために、通常の組み合わせでは生まれないような多様な観点の関係者が集う場のこと。
ワークスタイルの変遷
- オフィス・ランドスケープ(Office Landscape)とは、
1960年代にドイツで生まれた、壁で仕切らず、自由で開放的なオフィスレイアウトのことを指す。
個室型コリドーオフィスからオープン型オフィスへの変革に影響を与えた。 - オルタナティブ・オフィシングとは、「固定席・定時出社」にとらわれない柔軟な働き方とオフィス活用のこと。固定席を減らし、賃借スペースを減らすもの。
| タイプ | 内容 |
|---|---|
| 🪑 フリーアドレス | 固定席を持たず、空いている席を自由に使う(例:ノートPC+共用デスク) |
| 🏠 テレワーク/リモートワーク | 自宅やサテライトオフィスなど、会社外で働くスタイル |
| 🪙 モバイルワーク | 移動中やカフェなど、仕事に適した場所を選んで働く |
| 🧩 ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング) | 仕事の内容に合わせて場所を選ぶ(集中、会議、休憩など用途別スペース活用) |
| 🏢 シェアオフィス/コワーキングスペース | 他社や個人とスペースを共有する形態(多拠点利用、低コスト運営) |
ワークプレイス
- 日本においてワークステーションは、個人の業務空間としての最小単位で、「業務に必要な最小限の機能を組み合わせた基本単位」とされる。
- 業務管理のためではなく、コミュニケーションとプライバシーを両立させるためのもの。
- 収納機能、打ち合せ機能、仕切り機能、座機能、掲示機能、タスクライティングなどから構成されている。
- 業務支援機能は含まれない。
| 用語 | 内容 |
|---|---|
| ワークステーション | 個人やチームが日常的な作業を行う場所・環境。机・椅子・照明・収納・パーティションなど 物理的な作業支援の設備が主な構成要素。 例)デスク・椅子・収納・照明・仕切り・掲示板 |
| 業務支援機能 | ITシステム、OA機器、管理アプリ、データベース、ヘルプデスク、AIツールなど、業務遂行の中身を支える機能。 例)顧客管理ソフト、CAD、メールシステム、会計ソフト、AIチャット |
ウェルビーイング
- 単に病気でない・健康であるというだけでなく、身体的・精神的・社会的に満たされた良好な状態を指す概念。
- WHOが定めた。
- 欧米では、ウェルビーイングを実現するための方法として、多くの企業がABWを採用している。
(ABW(Activity Based Working)とは、「業務内容に応じて最適な場所を選んで働く」というワークスタイル) - ワーカーは業務活動に合わせて、異なるデザインのワークプレイスを選択できる。
- ライフワークは「人生の目的や使命として取り組む仕事・活動」。
- ワークライフは「人生における仕事のあり方」や「仕事と生活の調和」を表します。
レコードマネジメント
- レコードマネジメントとは、業務上で発生する文書や記録(レコード)を、組織的・体系的に管理することを指す。
- レコードマネジメントは運用すべき情報を定義し、作成から維持、利用、廃棄までの全てのプロセスを管理する仕組みを構築し管理することである
- 「ISO 15489(記録情報(レコード)の管理に関する国際標準規格)」では、記録の形で業務、活動及び処理に関する証拠および情報を取り込み、維持するためのプロセスを含むこととされている。
- 記録の作成
- 取得
- 維持
- 利用
- 廃棄

記録の作成から「廃棄」まで!
| 対象 | 保存期間 |
|---|---|
| 固定資産台帳 | 7年 |
| 産業廃棄物管理票の写し | 5年 |
| 個々の消防設備等の点検票 | 原則3年 |
| 貸借対照表 | 10年 |
オフィスレイアウト
- 矩形と線で関係を示す
- 構成図・フロー図・システム図など
- 縦・横に積み上げて比率や階層を示す
- 構成比率・階層構造・時間変化の可視化
接近度
- 隣接 … 隣接していることが絶対であること。
- 近接 … 近接していることが望ましいこと。
- 遠隔 … 多少離れていても差支えないこと。
- 隔離 … 離してほしい。

グリーンリース
建物の所有者(貸主)と借主の双方が、環境負荷の低減やエネルギー効率の向上といった持続可能性に関する目標を共有し、それを賃貸借契約に明記する仕組み。
従来の賃貸契約では、貸主と借主の間に「スプリット・インセンティブ(利益相反)」が存在し、環境投資が進みにくいという課題があった。グリーンリースはそれを解消し、双方が協力してサステナブルなビル運用を実現する枠組み。
借家契約
- 契約期間の制限はない。
- 契約満了の一定期間前に契約を更新しない旨の通知を出さなければ、従前の契約と同一条件で契約を更新したものとみなす。
- 契約期間内は貸主から解約することはできない。
- 借主は居住用(床面積200㎡未満)の場合、借主にやむを得ない事情があれば、解約申入れから1か月で解約可能。
- 居住用(床面積200㎡以上)または事業用であれば、契約に定めがなければ原則不可。
- 必ず公正証書などの書面で行う必要がある。
重要事項説明
「契約が成立するまでに」かつ、
「書面を交付し、宅地建物取引士が対面で説明すること」が義務。
不動産登記
表題部…不動産の物理的状況(所在・地番・地目・地積、家屋番号・構造・床面積など)
権利部…(甲区) 所有権に関する事項(所有者の氏名、住所、取得原因など)
権利部…(乙区) 所有権以外の権利(抵当権、地上権、賃借権など)
※不動産に関する物権の得喪および変更は、登記をしなければ第三者に対抗することができない。
デューデリジェンス
- 法的調査(弁護士などの専門家が行う)
- 経済的調査(会計士や不動産鑑定士が行う)
- 物理的調査(建築士や技術士などのエンジニアが行う)

購入者の立場ではなく、第三者の立場!
- 建物状況調査
- 建物環境リスク評価
- 土壌汚染リスク評価
- 地震リスク評価

災害リスク評価ではなく「地震リスク評価」!
収益性に影響を及ぼす様々なリスクを明らかにし、できうるものはリスクを定量化する。
国や市町村が主体となって実施する 土地の「戸籍調査」的な役割を持つ調査。土地の一筆ごとの正しい所在・形・面積・所有者を明確にするため。
不動産鑑定評価基準
不動産鑑定評価基準では、以下の3つの試算価格を比較検討したうえで、最終の鑑定評価をする。
- 原価法による積算価格
- 取引事例比較法による比準価格
- 収益還元法による収益価格
「その資産をもう一度同じように再取得(再調達)するにはいくらかかるか」をベースにして価格を算出する方法。主に建物の評価で用いられる。
再調達原価 - 減価修正(減価償却)= 該当資産の評価額
メリット:新築・同等物のコストに基づくため、評価が理論的。
デメリット:減価修正が主観的になりやすい。市場性の反映が薄い。
「類似の不動産の実際の取引事例」をもとにして対象不動産の価格を推定する方法。最も市場に近い実勢価格の把握ができるため、一般的な土地や中古住宅などで広く用いられている。
長所:実際の市場価格に基づくため、現実的で説得力がある
短所:類似事例が少ないと使いづらい/補正の妥当性が問われやすい
不動産などの資産が将来生み出すと期待される収益(賃料収入など)を基にして、その収益を現在の価値に割り戻して評価額を求める方法。特に、賃貸用不動産や商業施設などの投資物件の評価に広く用いられる。
「将来の収益」÷「還元利回り」= 不動産の評価額
安定した収益(1年分など)を単純に還元利回りで割って価値を算出。
主な用途:安定稼働している物件の評価
例)
年間純収益:600万円
還元利回り:6%
評価額 = 600万円 ÷ 0.06 = 1億円
∵収益/評価額=利回り
将来のキャッシュフローを複数年にわたって予測し、割引率で現在価値に割り戻して合計する。
→複数年にわたって生み出される純収益及び複数年後の売却価格とをあわせて現在価値に引き直す
主な用途:開発物件・不安定収益物件の評価
| 評価手法 | 基準 | 主な対象 |
|---|---|---|
| 原価法 | 再調達価格-減価 | 建物・特殊物件 |
| 取引事例比較法 | 類似物件の実勢価格 | 宅地・中古住宅 |
| 収益還元法 | 将来収益の現在価値 | 賃貸マンション・商業ビル |
- キャップレートは、「投資用不動産がどれだけ効率よく収益を生み出すか」を示す利回り指標であり、投資判断や不動産評価に欠かせない。不動産から生み出される純収益から、不動産価格を求める際に用いられる利回り。
「Cap」は Capitalization(資本化) の略。
「Rate」は 割合(率) を意味します。
つまり、「キャップレート」は 資本化のための利回り(還元率) を指す。
キャップレート = 年間の営業純収益(NOI) / 不動産価格(評価額)
防災面の規制強化
- 1973年の大洋デパート火災 → 1974年の改正で消防設備への遡及適応が規定された(すでに建っている既存建物(既存不適格建築物)に対しても防火設備の改修を義務付けるようになった)
- 1978年に発生した宮城沖地震 → 1981年に新耐震設計法が施工
発生:1973年11月29日、熊本市の大洋デパートで火災発生
死者:104名(うち顧客93名、従業員11名)
原因:放火(4階倉庫)
被害拡大の要因:
防火区画の不備、スプリンクラー未設置、避難誘導不十分、旧法下で建てられた建物だったため、防火設備の設置義務がなかった
既存建築物であっても、特定用途(百貨店、映画館、病院など)の建物には、防火・避難設備の整備を遡って義務づけるという規定が導入された。
建物構造
サーバーなどの機器類の荷重は、床や小梁を介して大梁や柱に伝わり、基礎地業に流れる。
建物内に置かれた重たい機器の荷重は、「床 → 小梁 → 大梁 → 柱 → 基礎 → 地盤(基礎地業)」という順番で段階的に伝達されていき、最終的には地面がすべての重さを支えている。
サーバーなどは非常に重く、かつ振動や集中荷重も発生しやすいため、構造設計上、どこにどれだけの荷重がかかるか、床の耐荷重は十分か、柱や基礎に過剰な負荷がないかを明確にする必要がある。
ブレストレスト・コンクリート造は、スパンの大きな建物に向いている。
コンクリートにあらかじめ圧縮力(プレストレス)を加えることで、高い強度やたわみにくさを得る構造形式。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 高い耐荷性能 | 引張ひび割れを抑えられるので、重荷重に強い |
| 長スパンが可能 | 梁を細くしてもたわみにくく、大空間がとれる |
| ひび割れ抑制 | 水密性・耐久性が向上(橋梁・水槽などに最適) |
構造形式
| 構造形式 | 特徴 |
|---|---|
| RC造(鉄筋コンクリート造) | コンクリートと鉄筋で構成。引張に弱いが施工が容易 |
| S造(鉄骨造) | 軽量で柔軟、工期短縮が可能 |
| SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造) | RC+鉄骨のハイブリッド、高耐震・高耐火 |
| PC造(プレストレスト・コンクリート造) | あらかじめ圧縮力を導入し、長スパンや高耐久性に優れる |
地震対策
| 区分 | 耐震 | 制振 | 免震 |
|---|---|---|---|
| 🔧 概要 | 柱・梁・壁などを強く固くして揺れに「耐える」 | 制振装置で揺れを吸収・減衰 | 建物と地面の間に装置を入れて揺れを伝えない |
| 🏗️ 主な構造 | 壁の量・筋交い・鉄筋強化など | オイルダンパー・鋼材ダンパーなどの制振装置 | 免震装置(積層ゴム・滑り支承など) |
| 🌀 地震エネルギーの扱い | 建物が直接受ける | エネルギーを吸収・減衰 | エネルギーを遮断 |
| 🏢 建物の揺れ | 大きいが倒壊は防ぐ | 小さめに抑える | 非常に小さい |
| 💰 コスト | 低~中 | 中程度 | 高い(基礎から対策) |
| 🏢 用途例 | 一般住宅・中小ビル | 高層ビル・病院・重要施設 | 美術館・データセンター・高層マンション ※医療施設の機器や薬品のダメージ回避に向いている |

パッシブ制震:ダンパー等で自然にエネルギーを吸収(従来型)。
アクティブ制震:センサー+制御装置で揺れを検知し、力を加えて制御 ※アクティブマスダンパー等
セミアクティブ制震:両者の折衷で、制御しつつ停電時も一定効果。
- 主に高層建物に適用される
- 鉄筋コンクリート造の低層建物にはあまり利用されない
地震による横揺れ(水平力)に抵抗するために設けられる構造的な壁のこと。柱や梁とともに建物の骨組みを構成し、地震時の倒壊や変形を防ぐ役割を担う。鉄筋コンクリート造の壁。
床設計用 > 架構設計用 > 地震力算出用
床設計用積載荷重
実際に床にかかる荷重を直接支えるための設計値。
床板や仕上げ材のたわみ・破損を防ぐため、安全側に大きめに設定。
事務室の積載荷重には2,900N/㎡を用いることができる。1N=0.102kgf(∵1 kgf = 9.80665 N)
架構設計用積載荷重
梁・柱など建物の骨組みに伝わる平均的な荷重。
床全体に均一に荷重がかかる想定で、床設計用よりは小さめ。
地震力算出用積載荷重
地震時に建物全体に作用する荷重。
常時最大荷重がかかっているわけではないため、軽減された値を使用。
長周期振動とは周期が長い(ゆっくりした)地震動のこと。
通常の地震動が 0.2~1秒程度の周期で揺れるのに対し、
2~10秒以上の周期で揺れるのが長周期振動。
特に 高層ビル・超高層マンション・石油タンクなどの大きな構造物が共振しやすい。
空気調和
VAVユニットは、風量で温度をコントロールする高効率な空調制御装置で、特にオフィスビルなどの大規模施設で省エネと快適性を両立するために広く使われている。
- 用途基準。建物の用途ごとにゾーンを区分。
- 例:一般執務室ゾーン、会議室ゾーン、休憩室ゾーン。
- 部門や機能に応じた空間配置を行う。
- 建物内の位置や環境負荷の違いで区分。
- 内部(インテリア)ゾーンと外周(ペリメータ)ゾーンに分け、さらに外周は方位別に細分化。
- 例:窓側は日射負荷が大きいため冷暖房強化が必要。
- 場所基準。
- 特別な空調条件や高発熱機器があるスペースを独立管理。
- 例:サーバールーム、研究室、パーソナルコントロールを必要とする小規模空間。
- レイアウト変更へのフレキシビリティ確保にも有効。
| 熱源 | 内容 |
|---|---|
| 日射熱 | 窓から入る太陽光(ガラス面からの放射・透過) |
| 外気侵入 | 換気や隙間風による外の暖かい空気 |
| 内部発熱 | 人、照明、OA機器などから出る熱 |
| 躯体貫流熱 | 壁や屋根などからの熱の伝わり(外気温差) |
| 熱損失源 | 内容 |
|---|---|
| 躯体からの放熱 | 壁・窓・床・天井などからの熱の流出(伝導・放射) |
| 外気侵入 | 冷たい空気の侵入による室温低下(換気・隙間風) |
| 内部発熱の不足 | 人や機器の発熱が少ない(特に夜間) |
| 分類 | 給気方法 | 排気方法 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| 第一種換気 | 機械 | 機械 | 完全機械制御で最も安定。温湿度調整・熱交換器が使える | 病院、オフィスビル、ZEB住宅、高気密住宅など |
| 第二種換気 | 機械 | 自然 | 室内を正圧(空気が外へ漏れる)に保つ | クリーンルーム、病院手術室、食品工場など |
| 第三種換気 | 自然 | 機械 | 室内を負圧(外気が入りやすい)に保つ。コストが安い | 一般住宅、トイレ、調理室などに多い |

「きき・きし・しき」と覚える!
⛄暖房時 … 18-22℃
🍉冷房時 … 26-28℃
空調方式の「中央方式(セントラル方式)」には、水供給方式と空気併用供給方式という分類がある。
これは、熱(冷熱・温熱)をどのような媒体で各部屋へ運ぶかという観点からの分類。
熱(冷温)を冷温水として配管で送る方式。
室内にはファンコイルユニット(FCU)を設置し、冷温水が通るコイルに空気を通して、個別に空調を行う。別途外気処理機(AHU)や全熱交換器が必要。
メリット
・省エネ(熱搬送効率が高い)
・個別制御がしやすい
デメリット
・配管設備が多くなる
・加湿や外気導入は別設備が必要
空調用の冷温水や蒸気といった熱媒によって室内の空気を冷暖房しながら、同時に空気を使って換気や湿度調整も行う方式。
→「熱(冷暖)」は水や蒸気で運び、「空気」はそれを室内に届ける手段として使う。
- ファンコイル+ダクト方式
- 輻射パネル+ダクト方式
メリット
・外気、加湿、除湿に対応できる
・温湿度の安定性が高い
デメリット
・設備が複雑
・初期コストが高い
| 項目 | 水供給方式 | 空気併用供給方式 |
|---|---|---|
| 熱の運び方 | 冷温水のみ | 冷温水+一次空気(外気) |
| 外気処理 | 各室で別途対応 | 中央で一次空気として処理 |
| 室内機 | FCU(ファンコイル) | インダクション、ファンコイルなど |
| 加湿・除湿 | 難しい(別設備) | 中央で処理可能 |
建築物のエネルギー省に性能の向上に関する法律(建築物省エネ法・2015年制定、2022年法改正)
- 2025年4月1日以降に工事に着手するすべての建築物(住宅・非住宅の新築・増改築)に対し、省エネ基準への適合が義務付けられた。
- これにより、従来適用外だった小規模住宅や300㎡未満の非住宅も対象となる。

① すべての建築物に省エネ基準の適合義務
- 新築・増改築すべてが対象に(住宅も含む)
- これまで努力義務だった戸建て住宅も適合義務化
② 増改築は「部分適合」でOKに
- 建物全体ではなく、増改築する部分のみが省エネ基準に適合すればよいとされた
③ 「4号特例」廃止と構造審査強化
- 小規模建築(木造住宅等)に適用されていた「構造審査の省略」が廃止
- 新たに「新2号」「新3号」として分類、確認申請や安全計算が原則必要
④ 「適合性判定(適判)」の全面義務化
- 全建築物において、省エネ設計の確認が建築確認の前提になる
⑤ 「説明義務」「届出」「性能表示認定制度」廃止
- 義務化の拡大により、これらの制度は不要とされ廃止
⑥ 基準の強化(断熱性能の底上げ)
- 住宅は断熱等級4以上(省エネ基準)への適合が必須
- 非住宅も基準が強化(将来はZEB水準も視野)
ストレスチェック制度
- ストレスチェック制度は、労働者のメンタルヘルス対策の一環として、労働安全衛生法に基づき2015年12月から義務化された制度。
- 目的は、職場における心理的負担の早期発見と対処。
- 心理的な負担の程度を把握するための検査。
対象事業場
常時50人以上の労働者を使用する全事業場(業種問わず)

従業員50人未満の事業場にも、ストレスチェックの実施が義務化されることが決定。2028年5月までに施行。
障害者施策
- 国連の障害者権利条約締結に必要な国内法整備の一環として、障害者差別解消法が制定された。
- 障害者差別解消法は、「障害」を幅広くとらえ、難病に起因する障害や発達障害も含まれることが特徴。
- そのために行政機関や事業者のとるべき措置などを規定している。
- 障害者雇用促進法は、事業主に、原則として障害者が職場で働くにあたっての支障となる事情を改善するための措置を講じることを義務付けている。

努力義務ではなく、義務!
原状回復
- B工事にも原則として原状回復義務がある。
- 契約書などに原状回復についての個別の記載があれば、契約自由の原則により、民法規定よりも優先される。
- 原状回復費用は貸借対照表の「負債の部」に資産除去債務として計上し、「資産の部」の当該有形固定資産の取得価格に相当分を加えて記載する。
たとえば、テナントがビルに内装工事(資産)をし、将来の原状回復費用100万円が見込まれる場合:
- 借方(資産):
「建物付属設備」や「構築物」などの有形固定資産に 100万円を加算 - 貸方(負債):
「資産除去債務」100万円
この結果、固定資産として計上され、耐用年数に応じて減価償却される。
賃借ビルへの入居
- スケルトンインフィル(Skeleton-Infill)とは、建物を「構造体(スケルトン)」と「内装・設備(インフィル)」に分離して設計・建設する考え方。
- 主に住宅やオフィスビルで採用され、長寿命・可変性の高い建築を実現するための手法として注目されている。
- 「貸方基準書」とは、不動産(主にオフィスビルや商業施設など)を第三者に賃貸する際の基本ルールや条件を文書化したもの。ビルの貸主(オーナー)やPM(プロパティマネジメント)会社が作成し、テナントとの賃貸借契約や内装工事、設備仕様のガイドラインとして使う。
- オフィス内(専有部)は原則禁煙であるが、喫煙を認める場合は喫煙専用室などの設置が必要となる。
- セキュリティシステムに蓄積されるデータは賃貸人の管理であり、入居者が任意に利用することは難しい。
- 不動産の貸借における要求条件は、立地条件、建物性能条件、賃借条件に大別される。
- 敷金保証金について、賃貸人は敷金などを保全すべき法的義務はない。
賃貸人が敷金や保証金を保全する法的義務がないのは、敷金が「預かり金」ではなく「賃貸人の所有物」だから。法律上は、返還すべき時期に返せばよいという性質であり、現物や資金を確保しておく義務までは課されていない。
建築基準法
| 用語 | 定義・意味 | 含まれる範囲 | 主な利用 |
|---|---|---|---|
| 建築面積 | 真上から見たときの面積 | 外壁や柱の中心で囲まれた部分 | 建ぺい率計算 |
| 床面積 | 各階の壁芯で囲まれた面積 | 各階ごとに算出 | 容積率計算や法的申請 |
| 延べ面積 | 全ての階の床面積の合計 | 床面積の合計(条件で除外あり) | 容積率計算など |
建築設計プロジェクトにおける設計者の選定
コンペ方式は具体的な設計案を審査して選定する方式であり、ファシリティマネージャーが発注者の要求条件を整理し設計与条件を提示する。
| 項目 | コンペ(コンペティション) | プロポーザル(提案方式) |
|---|---|---|
| ✅ 意味 | 設計案そのものの優劣で選ぶ競技 | 業者や提案の総合力で選ぶ |
| ✅ 提出物 | デザイン案・設計図・模型など | 提案書(企画・技術・体制など) |
| ✅ 評価基準 | 意匠性・デザイン・創造性 | 技術力・実現可能性・体制・経験 |
| ✅ 対象 | 主に建築・都市計画 | 建築、FM、コンサル、イベント等多岐 |
| ✅ 目的 | 優れた「作品(案)」を選ぶ | 実行力・信頼性ある「業者」を選ぶ |
| ✅ 実施者 | 主に発注者(官公庁・自治体・民間) | 同左 |
| ✅ 例 | 建築設計コンペ、都市景観コンペ | 基本設計プロポーザル、管理運営提案など |
フロン排出抑制法
「フロン排出抑制法」(正式名称:フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律)は、業務用冷凍空調機器等からのフロン類の漏えいを抑制するための法律で、地球温暖化・オゾン層破壊の防止を目的としている。
| 分類 | 名称 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|---|
| ① CFC | クロロフルオロカーボン(特定フロン) | オゾン層を破壊/温暖化係数も高い | R-12、R-11など(使用禁止済) |
| ② HCFC | ハイドロクロロフルオロカーボン(代替フロン) | CFCよりややマシだが、オゾン層破壊あり | R-22、R-123など |
| ③ HFC | ハイドロフルオロカーボン(代替フロン) | オゾン層破壊はないが、温暖化係数が非常に高い | R-32、R-134a、R-410Aなど |
- 対象となるフロン類は3種類
- 代替フロン(下2つ)はオゾン層を破壊しないものの、二酸化炭素と比較して非常に大きな温室効果があり、地球温暖化に甚大な影響を及ぼす。

特定フロン1、代替フロン2、合計3つあることを覚えておく。
ウェイファインディング
人が迷わず目的地にたどり着けるようにする総合的な仕組みであり、サインやデザイン、テクノロジーを組み合わせて実現される。
ワークプレイスづくりのプロセス

不動産価格・不動産鑑定評価
| 項目 | 評価主体 | 調査時点 | 評価基準 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| 公示価格 | 国土交通省(不動産鑑定士が評価) | 毎年1月1日時点 (3月公表) | 近隣の実際の取引事例、収益還元法、原価法などに基づく鑑定評価 | 土地取引の指標、公共事業の用地取得、地価の基準 |
| 基準地価 | 都道府県(不動産鑑定士が評価) | 毎年7月1日時点 (9月公表) | 公示価格・取引事例・収益性等をもとに鑑定評価 | 公示価格を補完する取引指標、地価動向調査 |
| 相続税評価額 | 国税庁(路線価方式・倍率方式) | 毎年1月1日時点 (路線価は7月公表) | 路線価(公示価格のおおむね80%程度)、建物は固定資産評価額 | 相続税・贈与税の課税基準 |
| 固定資産評価額 | 市町村(固定資産税課) | 3年ごとに評価替え、基準日は1月1日 | 土地は公示価格のおおむね70%程度、建物は再建築価格方式(減価補正あり) | 固定資産税・都市計画税の課税基準 |
建築物の規制など
- エネルギー基本計画の閣議決定内容では、下記の通りZEH/ZEB確保を目指している。
・2030年度以降の新築物件
・2050年時点でのストック平均
※「ストック平均」とは、その時点で国内に存在するすべての建物の平均性能 - 避難安全検証法によって安全性が確かめられた場合、建築物個々の状態に応じ、排煙設備の設置などの一部の仕様規定を適用除外とすることができる。
→検証の結果、排煙設備を設置しなくても避難安全性が確保されることが明らかになった場合、建築基準法上の一部仕様規定(例:排煙設備の設置義務)を免除(適用除外)できる仕組み - 日本では2005年以降、石綿規制は段階的に強化されており、特に2021年以降はレベル3建材の対象化や事前調査の厳格化、有資格者調査義務など、大幅な見直しが行われている。
| 年 | 主な変更内容 |
|---|---|
| 2005年(平成17年) | 解体・改修への届出義務、特別教育、主任者選任などの規制開始 |
| 2006年(平成18年) | 石綿含有率0.1%以上の使用禁止、対象を床材・工作物などに拡大 |
| 2008–2014年 | 事前調査義務、隔離措置、点検・報告体制の強化 |
| 2021年4月1日 | レベル3建材も規制対象化、調査・記録保存・確認義務の導入 ※レベル3の石綿含有建材(成形板・仕上塗材など)も規制対象に加わる |
| 2022年4月1日 | 調査結果の行政報告義務を追加 |
| 2023年10月1日 | 有資格者による事前調査の必須化 |
| 2024年4月1日 | 除じん性能付き電動工具の使用義務化 |
| 2025年4月1日 | 作業者対象範囲の拡大、安全措置義務の対象が拡大 |
- レベル1:最も危険(吹付け材) → 厳重規制
- レベル2:危険性中程度(断熱・耐火材) → 厳格な対策が必要
- レベル3:危険性比較的低い(成形板・仕上塗材) → 2021年から規制対象化
ダクト方式
| 方式 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| フロアダクト ※床スラブ上に金属製の浅いダクトを設置し、床仕上げ材で覆う方式 | レイアウト変更に柔軟、施工容易 | 床下高さがやや必要 |
| セルラダクト ※床スラブ内部に鋼製の空間(セル)を一体的に組み込み、その中に配線を通す方式 | 耐久性高い、天井を高く取れる | 配線変更が困難 |
| トレンチダクト ※床に溝(トレンチ)を設け、金属製の蓋で覆う方式 | 増設・変更が容易、大容量対応 | コスト高、施工に時間 |

床上に設置するのがフロアダクト、床に溝(=トレンチ)を設けるのがトレンチダクト。
大規模改修の道連れ工事
- 受動的道連れ → 本来予定していた工事に付随して、やむを得ず追加で行う工事
- 能動的道連れ → 本来の工事に合わせて、効率化や将来性を考慮して積極的に追加する工事
法定耐用年数
| 種類 | 内容 | 耐用年数 |
|---|---|---|
| 建物 | 鉄筋コンクリート造の学校建築物 | 47年 |
| 建物附属設備 | エレベーター設備 | 17年 |
| エスカレーター | 15年 | |
| 電気設備(照明含む) | 15年 | |
| 蓄電池電源設備 | 6年 | |
| その他(給排水・冷暖房など) | 13–15年 | |
| 器具・備品 | 金属製の事務机等 | 15年 |
- 事務所用(RC造):50年
- 住宅用(RC造):47年
- 店舗用(RC造):39年
- 学校用(RC造):47年
FMの知識
- ファシリティのユーザビリティを向上させるには、アフォーダンスの考え方をユーザーインターフェースの設計時に盛り込むことが大切である。
- アフォーダンスとは、環境が持つ、人間や動物の行動を誘発する可能性のこと。例えば、椅子は座ることをアフォードし、ドアノブは回すことをアフォードする。
- 省エネルギー法(エネルギーの使用の合理化等に関する法律)は、エネルギー消費量の多い事業者に対して、エネルギー使用の合理化(効率化)を求める法律。1979年に制定。
- (参考)第一次オイルショック → 1973年、 第二次オイルショック → 1979年
- 目的はエネルギー資源の有効利用、地球温暖化防止、事業者・運輸部門・家庭部門での省エネ推進。
1. 法律名の変更とエネルギー範囲の拡大
- 法律の正式名称が「エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律」に改められた。
- これまで対象としていた化石エネルギー(石炭、石油、天然ガスなど)に加え、「非化石エネルギー(再生可能エネルギーや水素・アンモニアなど)」も対象に含まれるようなった。
2. 非化石エネルギーへの転換の推進
- 一定規模以上の特定事業者には、「非化石エネルギーへの転換に関する中長期計画」の策定が義務付けられた。
- また、非化石エネルギーの使用状況について定期報告も求められている。
3. 電力需要の最適化(Demand Response の導入)
- 「電気の需要の平準化」から「電気の需要の最適化」へと概念が変更された。
- 再生可能エネルギー出力制御時や電力需給がひっ迫した際には、事業者による需要のシフトや抑制措置の実績報告が求められる。
- 電力事業者側にも、料金構造や計画の整備を通じて需要最適化に資する措置が義務付けられた。
不動産証券化
保有する不動産を特定目的会社(SPC)や信託銀行などに売却し、その不動産が生み出す賃料収入などの収益を裏付け資産として有価証券を発行し、投資家から資金を調達する仕組み。
●オリジネーター
不動産を売却する側(原資産保有者)。通常は企業や団体。
ファシリティマネジャーは、このオリジネーターの立場で関与することが多い。
●SPC(特定目的会社)
証券化を行うためだけに設立される法人。資産流動化に関する法律(SPC法)に基づいて設立される。
●投資家
SPCが発行する証券を購入し、賃料収入などから得られる配当を受け取る。
減損処理とオフバランス
| 項目 | 減損処理 | オフバランス |
|---|---|---|
| 本質 | 資産価値を下げて正しく表示する | 資産・負債を表から外して負担を軽く見せる |
| 目的 | 資産価値の実態反映 | 財務状況の改善・資金調達の効率化 |
| 会計処理 | 帳簿価額を減額、損失を計上 | 資産や負債を貸借対照表から除外 |
| 影響 | 利益の減少 | 財務指標の改善(見かけ上) |
減損処理は「資産の価値が落ちたから、帳簿を正しく修正する」
オフバランスは「資産や負債を外に出して、帳簿をスリムに見せる」
建物のコア
オフィスビルなどの建物内部で、建築物を機能させるための主要な設備や共用部分が集中配置されている区画を指す。
📌 コアに含まれる主な要素
- エレベーターシャフト
- 階段室(避難階段含む)
- トイレ・給湯室などの水回り
- 電気室・機械室・通信設備スペース
- ダクトスペース(空調・給排水・電気配線の竪穴)
- 防災設備(スプリンクラー配管、非常用発電機スペースなど)
📌 コアの配置タイプ
- センターコア
- 建物の中央にコアを集める方式。
- メリット:外周部に広い執務スペースが確保できる。
- デメリット:窓から遠い内側に執務席が増える。
- サイドコア
- 建物の側面にコアを配置。
- メリット:中央部のレイアウト自由度が高い。
- デメリット:外壁側に死角や採光不足が生じる場合がある。
- ダブルコア
- 建物の両側にコアを設ける方式。
- 大型ビルや高層ビルに採用されることが多い。
建築物における衛生的環境の確保に関する法律(ビル衛生管理法)
- 不特定多数の人が利用する特定建築物の衛生的な環境を確保することを目的とした法律。
- 居室の一酸化炭素濃度基準は、6ppm以下。以前は10ppmだったが、2022年4月の改正で強化された。
- これは、大気中の一酸化炭素濃度の改善を反映したもの。
FMの標準サイクル

- FM戦略:「FM目標を設定」→「FM課題を検討」→「FM施策を立案」

目標→課題→施策!
FMの財務目標4項目の関係性
| 項目 | 財務指標 | 関連書類 |
|---|---|---|
| ファシリティコスト | 収益性 | 損益計算書 |
| 施設投資 | 投資回収性 | キャッシュフロー計算書 |
| 施設資産 | 所有妥当性と保全性 | 貸借対照表 |
| ライフサイクルコスト | 最適性 | 長期修繕計画書 |
CMMS

CMMSとは Computerized Maintenance Management System(コンピュータ化保全管理システム) の略で、設備や施設の保全・メンテナンス業務を効率的に管理するためのソフトウェアや仕組み。
- 資産管理情報
- 保全履歴
- 予防保全計画
- 作業指示・進捗管理
- 在庫管理
- コスト管理
- 故障・不具合情報
ERP
ERPとは、Enterprise Resource Planningの略で、企業の経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を一元管理し、業務効率化や経営戦略の最適化を図るためのシステムや考え方のこと。
- 会計管理:財務状況の把握、会計処理、レポート作成などを効率化する。
- 人事管理:人事情報、給与計算、労務管理などを一元化する。
- 生産管理:生産計画、資材調達、在庫管理などを効率化する。
- 販売管理:受注管理、出荷管理、請求管理などを効率化する。
- サプライチェーン管理:調達から販売までのサプライチェーン全体の効率化を支援する。
FMのプロジェクト管理
- ファシリティマネージャーには、論理的な根拠、適格な評価、タイミングと重点を逃さない合意形成力が必要となる。
ワークプレイスづくりのプロセス

FMに関する法令
- 建築基準法は、建築物の敷地、構造、設備、用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康、財産の保護を図り、公共の福祉の増進に資することを目的としている。

最低限守らなければならない“共通のライン”だから
- 建築士法は、建築物の設計、工事監理などを行う技術者の資格を定めて、その業務の適正を図り、建築物の質の向上に寄与させることを目的としている。
- 建設業法は、建設業者と発注者の資質の向上、建設工事の請負契約の適正化などを図り、適正な施工を確保し、発注者を保護し、建設業の健全な発達を促進し、公共の福祉の増進に寄与することを目的としている。
- 「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」は、多数の者が使用または利用する建築物の維持管理に関し環境衛生上必要な事項を定め、建築物の衛生的な環境の確保を図り、公衆衛生の向上と増進に資することを目的としている。

建物の使用開始後も衛生状態は変化する、衛生は「設計」ではなく「運用」がカギになるから。
- 土壌汚染対策法は、土壌の特定有害物質による汚染の状況の把握に関する措置および人の健康被害の防止に関する措置を定め、土壌汚染対策の効果的実施を図って、国民の健康を保護することを目的としている。

土壌汚染は目に見えない。
対策には“原因”と“範囲”の把握が不可欠だから。
不動産賃貸借契約
- 賃借人の解約は契約当事者間で特約を規定している場合のみ可能である。
- 契約書などに原状回復についての個別の記載があれば、契約自由の原則により民法規定よりも優先される。
- テナントの費用負担で賃貸人の指定業者が施工する場合でも、原状回復は必要である。
衛生管理者
- 衛生管理者選任報告は労働基準監督署に提出する。
