
こんにちは!AFPのtomoです!
今回は、オールドマネーや資産を減らさない考え方について解説いたします!
オールドマネーとは、簡単にいえば、一代で築いた富ではなく、何世代にもわたって受け継がれてきた資産や、そのような家系を指す言葉です。
「昔からのお金持ち」というと、豪邸に住んで、高級車に乗って、高価なものをたくさん持って……というイメージがあるかとおもいます。
ところが、オールドマネーについて知ると、
「どうやってお金を増やすか」だけではなく、「どうすれば大きく減らさずに済むか」を考える。
この発想が、重要なのだ感じるかと思います。
1000万円の半分を使ったら、元に戻すには「2倍」が必要
例えば、1000万円の資産があるとします。
そこから500万円を使ったら、残るのは500万円です。
1000万円もあったのだから、

500万円使っても、まだ500万円残っている!
と考えることもできます。
でも、ここで逆方向から考えてみます。
残った500万円を、もう一度1000万円に戻すにはどうすればいいでしょうか。
500万円増やさなければなりません。
つまり、
500万円 → 1000万円
なので、残った資産を2倍、つまり100%増やす必要があります。
1000万円から500万円になるのは「50%減」。
ところが、500万円から1000万円に戻すには「100%増」。
同じ500万円の差なのに、割合で考えると全然違います。
そう考えると、

減らしてから頑張って増やすより、そもそも大きく減らさないほうがずっと楽なのでは?
と思いますよね。
減らせば減らすほど、元に戻すのは大変になる
さらに面白いのが、資産を減らす割合を変えてみた場合です。
1000万円をスタートとして考えてみます。
| 資産を減らした割合 | 残る資産 | 1000万円に戻すために必要な上昇率 |
|---|---|---|
| 10%減 | 900万円 | 約11%増 |
| 20%減 | 800万円 | 25%増 |
| 30%減 | 700万円 | 約43%増 |
| 50%減 | 500万円 | 100%増 |
| 80%減 | 200万円 | 400%増 |
10%減ったくらいなら、元に戻すために必要なのは約11%増です。
ところが半分まで減らしてしまったら100%増。
80%使って200万円しか残らなかったら、元の1000万円に戻すためには400%増、つまり残った資産を5倍にしなければなりません。
減少率が大きくなるほど、元に戻すために必要な上昇率は急激に大きくなっていく。

数字にしてみると、「資産を大きく減らさない」ということの意味がよく分かります。
「また増やせばいい」は、思った以上に大変
お金について考えるとき、私たちはどうしても「増やすこと」に目が向きます。
もっと収入を増やしたい。投資で増やしたい。もっと高い利回りで運用したい。
でも、1000万円→500万円→1000万円の例を考えてみると、少し見方が変わります。
500万円を使うこと自体は簡単です。
でも、残った500万円を1000万円にするのは簡単ではありません。
投資だけで100%増やそうとすれば、それ相応の時間やリスクが必要になります。
だったら、

「どうやってたくさん増やすか」を考えるのと同時に、「そもそも大きく減らさない」ことも大切なのでは?
という発想になります。
1000万円あるから「500万円使える」とは限らない
1000万円持っていたら、「500万円くらい使っても、まだ半分ある」と考えることができます。
でも、

使ったあと、元の1000万円に戻すにはどれくらい大変だろう?
という視点を持つと、500万円という支出の見え方が変わります。
たとえば100万円だけ使って900万円を残したなら、元の1000万円に戻すために必要なのは約11%増です。
500万円使ってしまえば100%増が必要。
つまり、「使える金額」と「使っていいと思う金額」は同じではないということです。
資産があるから使うのではなく、資産を維持することまで考えて使う金額を決める。
ついつい忘れてしまいがちですが、大事なポイントです。
「ケチ」と「資産を減らさない」はちょっと違う
一見すると、「結局、お金を使わないってこと?」と思うかもしれません。
でも、単なる節約とは少し違います。
「もったいないから使わない」のではなく、

使ったあと、元「元手を大きく減らすと、取り戻すのが大変だから、大きく減らさない」の1000万円に戻すにはどれくらい大変だろう?
という考え方。
目的が「節約」ではなく、「資産を維持すること」にあります。
もちろん、本当に必要なものや、自分にとって価値のある経験にお金を使うことまで否定する必要はありません。
大切なのは、使う・使わないの二択ではなく、
「この支出によって、自分の持っているものをどれくらい減らすことになるのか」
という視点を持つことなのだと思います。
オールドマネーは「自分の代だけ」で考えない
この考え方は、オールドマネーが何世代にもわたって資産を受け継いできたことを考えると、さらに納得できます。
自分一人の人生だけを考えるなら、「自分で稼いだお金なのだから、自分の好きなように使う」という考え方もできます。
でも、親から子へ、子から孫へ、さらにその次の世代へと資産を受け継いでいこうとしたら、自分の世代で大きく減らしてしまうわけにはいきません。
資産を「自分が使い切るもの」ではなく、
「受け取って、維持して、次へ渡していくもの」
と考えれば、お金の使い方が変わるのも納得できます。
もちろん、すべての「オールドマネー」と呼ばれる人が同じ考え方をしているわけではありません。
それでも、世代を超えて資産を維持するという視点は、私たちが普段考えている「お金を増やす」という発想とは少し違っていて興味深いものがあります。
「増やす力」だけでなく「減らさない力」
お金を増やすには、働いて収入を増やしたり、投資をしたり、事業をしたりと、いろいろな方法があります。
でも、オールドマネーについて知ると、もう一つ大切なものがあることに気づくと思います。
それが、「減らさない力」です。
1000万円を1100万円にする方法を考える。
それと同時に、1000万円を500万円まで減らさないことも考える。
一度大きく減らしてしまったものを元に戻す大変さを考えれば、「減らさない」という考え方もかなり重要なのかもしれません。
お金を使うとき、「元に戻すには?」と考えてみる
もちろん、人生は資産を最大化するためだけにあるわけではありません。
旅行をしたり、おいしいものを食べたり、欲しかったものを買ったり。
お金を使うことで得られる幸せや経験もあります。
だから、この記事で言いたいのは「お金を使わないほうがいい」ということではありません。
私が面白いと思ったのは、お金を使うときに、

「これを買えるか?」だけではなく、「使ったあと元の状態に戻すのはどれくらい大変か?」
という、もう一つの視点を持つことです。
1000万円から500万円に減らすのは50%減。
でも、500万円から1000万円に戻すには100%増。
この単純な数字を知っただけでも、お金の使い方に対する見方が少し変わると思います。
まとめ|増やす前に、大きく減らさない
お金を増やすことは大切。
でも、一度大きく減らした資産を元に戻すのは、思っている以上に大変です。
だからこそ、
「どうやって増やそう?」
だけではなく、

そもそも、そんなに減らす必要がある?
と考えてみる。
オールドマネーという自分とは遠い世界の話から、お金との付き合い方について、ひとつ面白い視点をもらった気がしますね。
